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パラダイムとは?

パラダイムとは

パラダイムとは、そもそも何なのでしょうか?

 科学史の分野ではかなり有名なこの言葉も、私たちの日常では、それほどなじみのある言葉ではありません。定義をしようすると、かなり小難しい話になってしまいますので、おおよそ次のように考えたらよいと思います。

パラダイムとは
『それと知らずに私たちの思考や行動に影響を与える枠組み』

 これだけではよく分かりませんので、次に例を見てみましょう。


パラダイムの一例

教育を通じてつくられたパラダイム

 例えば、小学校、中学校、…と学校で受けた算数・数学のテストを思い出してみましょう。
テスト開始後、第一問目。

あなたは答えが何通り出たら次の問題に進みましたか?

 この質問自体に違和感を持つ方も多いことでしょう。
なぜなら、私たちはテストで答えを何通りも出したりはしないからです。
1つの問題に対して答えが1つ出た時点でそれで良しとして次の問題へと向かったでしょう。

 そんなの当然だと、私たちは思います。
この「当然のこと」としているところにパラダイムが潜んでいるのです。
つまり、こんなテストを十数年間続けてくると私たちの中には、無意識のうちに次のような枠組みができてきます。

「正解は1つ」

これは私たちが、教育を通して身につけたパラダイムの1つです。

 現実の場面では「正解は1つだけ」の問題なんてほとんどありません。ところが実際私たちの日常多くの場面で、1つ答えが出るとそれ以上探ることをやめてしまう、といったことが起こっています。

 こんなパラダイムをそれと知らずに持ってしまった私たちは、日常どんな行動を取るでしょうか?



パラダイムによって日常が変わる

「正解は1つ」のパラダイムを持っていると 

家庭では…

 例えば、皆さんに2人のお子さんがいるとしましょう。下の子供が泣いていて、どうしたのか聞くと「お姉ちゃんがぶった」と言いました。この時「上の子がぶった」事実を確認するやいなや「上の子を叱る」行動に向かうのではないでしょうか? いや確認する前に既に怒っているかもしれません。

 でもひょっとすると、下の子供は何かほかの事情でいらいらしていたのでちょっとしたことで泣いたのかもしれません。あるいは、ちょっと体調がすぐれないのかもしれません。
 しかし私たちは、1つ理由を知るともう他の可能性を探ることはめったにやりません。

 こんなふうにパラダイムは「気づかぬうちに私たちの思考や行動に影響を与える」のです。
 私たちはそれと意識することなく、いつのまにか影響を受けてしまっているのです。


組織では…

 「正解は1つだけ」のパラダイムを持っていると、組織ではどんなことが起こるでしょうか。

 例えば、上司が「この部署のことなら誰よりも知っている」と思っているとしましょう。

 この時、上司は部下に対してどのようなコミュニケーションを取るでしょうか?
 きっと部下の言葉をあまり聞くこともなく、指示命令型のメッセージを投げ過ぎてしまうでしょう。そうすることで部下の伸びる大事なチャンスを摘み取ってしまうかもしれません。
 しかし、こんな上司を責めるのは酷なことでしょう。なぜなら、その上司は「唯一の正解」を指示することを「部下のため、組織のために善かれ」と行っているのですから。

 あるいは逆に、部下のほうが『正解は1つだけ』というパラダイムを持っていたとしましょう。
 この部下が「自分は仕事がよく分かっていない」と思ったならば、上司に対してどのようなコミュニケーションを取るでしょうか? 仕事について自分ではあまり考えようとはせずに「答えをください病」になる可能性が大です。
 こんな部下を責めるのもやはり酷なことかもしれません。なぜなら、この部下は仕事を「正しくやろう」としているだけかもしれないからです。

 あなたの組織に指示待ち人間が多くて困っているとしたら、上司・部下ともにそんなパラダイムに陥っている可能性を探る必要があるのです


様々なパラダイム

 さて、ここまで例として『正解は1つだけ』のパラダイムを扱ってきましたが、私たちは、これ以外にも様々なパラダイムに彩られながら日々、生きています。知らず知らずのうちに染み付いた常識や思考習慣、先入観にとらわれている可能性があるのです。

 さて、私たちがそのようなパラダイムを探ることにはどんな意味があるのでしょうか?

⇒パラダイムを探る意味



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